子どもというのは社会、そして国の宝だと言われることがあります。そのため、どのような立場であっても健やかに育つことの出来る環境が整えられていなければいけません。では、そのための活動をしている社会福祉法人にはどのようなところがあるのでしょうか。

福音寮の理念と職員行動指針

社会福祉法人である福音寮の理念は「ほっとした 繋がりで 育ち合いましょう」です。これは「子ども達そして関係する人々皆があたたかな環境の中で”ほっとした気持ち”になり、信頼の”つながり”のもとで、互いに”育ち合うこと”」を目指していると記されています。さらに職員行動指針としましては3Sの「誠実・信頼・成長」を掲げており、職員には「常に誠実さを大切にし、誰からも信頼されるような関係づくりと自らの成長」を理念の実現に向けて行動指針として考えています。

この理念や職員行動指針には、社会構造の変化の中で今一度団体としての方向性を見直すと言う意味合いが込められています。日本は核家族化が進んでいるだけでなく、それに伴い地域の繋がりも希薄になっています。そのため、これまでの歩みを振り返るだけでなく、人とのつながりと大切にしようと言う考えを持っているのです。

福音寮の歩み

終戦当時、日本は焼け野原と化していました。混乱と焦燥感が辺りを包み、人々はあらゆるものが不足していると言う状況に疲労感を感じていました。父母を失い逸れてしまった戦争孤児や浮浪児が東京駅やその周辺の上野や新宿の駅頭や地下、公園などにたむろしていた昭和20年8月。このような状況に心を痛めていたのが福音寮創設者の堀内キン氏です。

キン氏はアメリカ人宣教師のヘレン・タッピング女子と共に、自身の貯金を取り崩し満鉄寮の一部を刈り上げて身寄りのない女児を連れ帰離しました。そこからキン氏は多くの人たちに支援を仰ぎ、タッピング女子から元東京地区憲兵副官のマーク・ロギー氏やアメリカ軍政部元中佐であるJ・Tニコラス氏などと知り合うことで、自身の施設を新設することに成功しました。これが福音寮の前身だと言われています。

福音寮は子どもたちが安心して過ごすことができる施設

団体の理念やそこに働く職員の行動指針によって、その集団の特性は大きく変わると言われることがあります。福音寮の理念には人のつながりを重視することが記されています。現代社会は人と人との絆が薄まっているため、社会福祉法人である以上、それを見過ごすわけにはいきません。また、すべての人に平等に接することが求められる職員には誠実な対応をして信頼される絆作りと成長が必要になります。

このような考えを持っている福音寮は戦後間もない日本で誕生しました。ボロボロになった日本の中で、親を亡くした孤児たちを救い出すために堀内キン氏だけでなくヘレン・タッピング女子やマーク・ロギー氏、J・Tニコラス氏などの協力のもと施設の新設をすることが出来たのです。そのため、人間愛を感じることができるエピソードとして捉えることもできます。

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