福音寮は、戦後の焼け野原となった東京からアメリカの宣教師であるヘレン・タッピングと堀内キンなどが協力して立ち上げた児童養護施設です。子どもと親、そして社会の関係性はこの20年間で大きく変化しているため、このような施設の存在を知ることで大きく子育ての負担が減ると言われています。

福音寮の児童養護施設の役割

様々な事情を抱えている子どもや家庭が児童養護施設に関係しています。家庭での養育が困難であるという場合に利用される児童養護施設の中でも、福音寮は地域の幼稚園や学校に通ったり地域の人々と交流をすることによって、温かい人間としてのコミュニケーションを学びながら生活をすることを意識しています。そのために3つの柱を中心のサポートをしているのです。

一つは家庭支援です。施設的にではない、いわゆる「家庭」に近い生活を子どもに提供するために小規模化を実現したり、ホームで食事作りをして職員と子どもが交流を図れる機会を増やしています。また、地域交流や地域支援を円滑に回し、施設だけの閉じた支援ではなく開かれた支援を目指しているのです。もちろん、様々な専門分野のプロフェッショナル達による専門的支援も行われています。

福音寮のショートステイ事業

子どものショートステイ事業は福音寮において平成15年の4月からスタートしました。育児の不安から来るストレスや身体的な疲れ、さらには働きながら子供を育てる母親が増えてきたことによりショートステイ事業は利用実績が増えているのです。こうした社会環境の変化などを考慮して、子育てと距離を置いて適切な関係性を図ることが定着しつつあるのです。

ショートステイの中で福音寮では家庭に近い環境で暮らしていくことを念頭に置いています。占有スペースを設けることによって小さな集団規模での預かりが可能になるように配慮しているのです。こうすることによって一人一人の安全を確保することができますし、子供のプライバシーを配慮して個室を設けるなどの取り組みも行っています。保護者と子どもたち、それからスタッフがより良いコミュニケーションが取れるような仕組みになっています。

子どもと親が適切なコミュニケーションを取れるようサポート

福音寮で大切にしている柱は、「家庭支援」「地域交流・地域支援」「専門的支援」です。児童養護施設では複雑な事情を抱えた親や子どもの存在が目立つということもあります。しかし、このような柱を作っておくことによって、「施設」というクローズな空間ではなくオープンな支援をすることが可能になります。

また、子育てに疲れてしまって限界を感じている人たちに親しまれているのが「ショートステイ事業」です。共働きやシングル家庭が増えている世の中において、親が心身ともに潰れてしまわないように見つめ直す時間を作ることが可能になります。子どもだけではなく保護者にもケアをすることによって、家庭における問題点を冷静に考えることができる余裕が生まれるのです。